挨拶・理念

委員長挨拶

一般社団法人日本総合健診医学会と公益社団法人日本人間ドック学会は、従来、独自に専門医制度を運営してきましたが、両理事長の合意のもと、まず、専門医の名称を人間ドック健診専門医(Health Evaluation and Promotion Specialist)と統一し、次いで、平成24年4月1日より人間ドック健診専門医制度委員会を発足させ、新制度に基づく人間ドック健診専門医に関する理念・基本方針、施行規則、施行細則、専門医プログラム、研修カリキュラム、更新単位等を定め、両学会による人間ドック健診専門医の育成事業を開始いたしました。

そして、平成24年10月21日(日)には、新制度に基づく第1回目となる人間ドック健診専門医認定試験を実施し、160名の新専門医を認定いたしました。

現在、わが国における専門医制度については、厚生労働省「専門医の在り方に関する検討会」において審議されており、今後は、新たな専門医の仕組みにおける、人間ドック健診専門医の位置付け、第三者による認定制度、広告に関する資格等が問題となりますが、人間ドック健診専門医制度委員会は、人間ドック健診専門医の使命である、国民の疾病予防、重症化予防、健康増進を達成するために、さらには国民に信頼されるために、プロフェッショナルオートノミーを重視し、ことに人間ドック健診専門医の質の向上を図ることを目的とした事業を維持・運営してまいります。

今後の予定、その詳細等については決定次第、順次掲載していきます。本制度に関するご意見、ご感想がありましたら、本制度事務局にご連絡ください。本制度自体の質を高めるためには、人間ドック健診専門医の各位が、プロフェッションとして積極的に意見を述べていただきたいと考えます。

 

平成25年4月

 

人間ドック健診専門医制度委員会

委員長 山門 實

人間ドック健診専門医の理念

人間ドック健診専門医は健診受診者に対して温厚な態度で、相手の話を聞く姿勢で
余裕をもって接しなければならない。また同時に高い倫理観をもち、人の痛みを理解
し、受診者の将来の健康に重大な責任を担っていることを自覚しなければならない。
そのためには心身ともに自ずから健康であろうと心がけ、よき生活習慣を実践してゆ
かなければならない。
更に専門医の社会的責任として国民的な健康啓発も求められている。健診では疾病
の早期発見はもとより、生活習慣病予防の重要性を念頭に置かなければならない。健
康と思っている受診者を対象としていることから予防医学に対する知識も十分持っ
ていることが重要である。
健診で得られる限られたデータを基に判断を下さなければならないので、常に医学
の進歩、変化に柔軟に対応するために、医療全般にわたり平均以上の知識が要求され、
新しい知識の取得も重要なポイントとなる。
また、健診結果の判定にあたっては数値でのみで判断せず、個人の背景、年齢、性、
日常の活動量などを十分加味して、個人の基準値を基に判断するきめ細かい健診が実
践できる能力を持たなければならない。

 

人間ドック健診専門医基本方針

  • 医療面接に基づいた生活習慣の問題点を指摘できる。
  • 医療面接、身体診察、検査所見に基づき、健康評価ができる。
  • 健康評価の結果から、必要な再検査、精密検査の指示をし、その後の健康計画を立案できる。
  • 再検査、精密検査の結果を受診者に説明し、事後指導ができる。
  • 健康評価の結果から、専門医に紹介すべき病態、疾患が判断できる。
  • 各学会のガイドラインに基づいた標準的なマネジメントができる。
  • 健康啓発を介して、社会(国民)への予防医学活動をすることにより、健康増進ができる。
  • 健診施設の質の向上について、中心的な役割を果たすことができる。